なかなか反応はつかみづらい
「走れ走れコウタロウ……」という古い歌を鼻歌混じりで歌いながら走り回っているわけではないが、宣伝車で街頭宣伝活動をした。「9条ネット」の候補者の面々は第一声を新橋駅で上げた。
初日の12日、成島忠夫の宣伝車は品川駅前に陣取って20時(午後8時)までの制限時間一杯まで駅頭での訴えを行った。
13日は横浜、14日は三多摩、15日は渋谷などを中心に街頭宣伝は続いている。マイクを握っての演説とビラ配りが主たる行動である。
「人々の反応はすこぶる良かった」と書きたいところであるが、なかなか反応はつかみづらいというのが正直な感想である。
品川での感想
初日の品川では宣伝車からの演説に耳を傾ける人は極めて少数であるように思えた。立ちとまり聞く人という意味で、実際はもっと聞いているのかもしれない。雨が降っていた関係かタクシー乗り場に長い列が出来ていたが、タクシーを待ちながらその人たちは我々の訴えを傾けていた(?)と思える。
心地よく聞いていたのか、雑音の一種として聞き流そうとしていたのか。信号待ちの人たちも同じであろうと思う。
ビラを受け取る人は相変わらず多いとはいえない。特に若い人はそうである。ビラの受け取りがいいとうれしいのだが、なかなかというところだ。場所によってビラの受け取りが違うのは印象的であった。
憲法改正にひとこともふれなかった「ますぞえ要一」
途中で自民党の「ますぞえ要一」の宣伝車が登場し、話をする時間を譲ってくれというので了解し、我々は休憩しながら彼の演説を聴いた。彼はしゃべることに慣れているというか、説得力のある話しぶりだった。
公約は年金制度確立・公務員制度改革・教育再生・介護、子育て支援・憲法改正とある。彼は年金制度の話から介護・子育て支援まではしゃべったが、憲法改正の話は一言も出なかった。成島忠夫の宣伝車が後ろでにらんでいるからだと、愛敬のある笑顔で言っていたが、ちょっと残念であった。
彼は自民党の新憲法草案をまとめた男といわれているのだから、9条の改定についての見解を聞きたかった。冒頭の年金問題では全てを社会保険庁の労働者の怠慢に責任を転嫁する口ぶりであったが、これが自民党のやり口なのだろうという印象であった。
何をどのように語るのか
マイクを握りながら、何をどのように語るのかを考えている。考えつつ、話し方を修正しながらやっている。流れるように移動していく人たちにどのような時間間隔で、何をどう訴えるのか。我々の発する言葉は人々に届いているのか。届くとはどういうことか、帰りの電車の中で自然と考えている。
「9条改憲阻止」の運動の延長にあるものとして、その一つとして僕はこの選挙を戦っているが、念頭にあるのは9条改憲阻止運動のことであり、その今後である。
成島選挙は成島忠夫の立候補決意が遅かったことともあって、9条改憲阻止運動との関係を明瞭にできなかった。これはいたし方のないことではあったが、次の衆院選挙ではそれを明瞭にして対応することが要求されるだろう。
これは9条改憲阻止の運動をどのように展望するかと同じである。
(文責 三上治)