『失言からみた政治家の品格』
散歩の楽しみに古本屋を回ることがあった。僕が散歩するコースにあった古本屋は次々につぶれてしまった。代わりにできたのが「ブックオフ」であるがあれを古本屋というと少し違うように思える。
というわけで、散歩のついでに新刊本の本屋によるのだが、そこでおもしろい本を見つけた。
『失言からみた政治家の品格』という本で著者は牧野武文さん。僕は著者のことはよく知らないのだが衝動買いをしてしまった。著者は政治家の失言を読んでいけば政治家の品格が見えてくると述べているが、僕は政治家の資格がといいたいところだが、それは読者に任せよう。
安倍首相、副官房長官時代の発言
ところでここに取り上げたのは安倍晋三首相が副官房長官の時代の発言である。
昨日の朝日新聞は「安倍首相が久間防衛大臣に対して厳重な注意を与えた」とあった。例の「原爆投下はしようがない」という発言に対してである。
安倍が官房副長官時代のこの発言を見ると、「あんた注意を与えられる柄かね」とでもからかってみたくなる。この安倍の発言は早稲田で開かれていた大隈塾でのものであった。大隈塾は田原総一朗が塾頭で毎回ゲストを招いて対談するというものだが、授業の一環としてである。
憲法上は原子爆弾も問題ない
この発言を孫引きさせてもらうとこうなる。
「大陸弾道弾はですね、憲法上は問題ではない。(略)
憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は、小型であればですね」。 安倍首相は政治的力関係や考慮を除けば核の使用はOKといっている。核の使用は違憲ではないという発言は核に対する安倍の見識を現しているのだが、そこが問題であることは言うまでもない。
これは、戦争の認識を核にして慰安婦問題、南京虐殺問題など放射線的にあるのだが、一国の首相として危うい限りである。
権力について最低限の見識
慰安婦問題についていえば安倍や中川(昭)らがNHKに乗り込み番組の改竄を迫ったという事件を想起する。
僕はこの事件が報道されたとき安倍の政治家としての行動に疑念を持った。NHKの番組に批判があり、不愉快であろうと政治家、とりわけ権力の中枢にある政治家が取ってはならないことはある。
NHKに乗り込むという行為は権力と表現の関係のルール違反であり、現在の権力の最低限の認識でなければならないことだ。僕はこのとき彼らは権力についての最低限の見識すら持たないのかと思って愕然としたが、それはこの原爆問題でも言えるのではないだろうか。
◆成島忠夫・憲法を語る 選挙戦突入準備後援会総結集の集い!
7月8日(日)午後6時〜9時 中野ゼロホール西館・第一学習室
(文責 三上治)